本記事では、Sonyの時計バンド型スマートウォッチ「wena3」を予約購入後2年間使っている筆者が率直にレビューします。
メリット、デメリット含め、包み隠さずありのままをお伝えします。
まず初めに結論をお伝えすると
- スーツにはアナログ時計を合わせたい、でもスマートウォッチの機能も使いたい
- スマートウォッチが気になるけど、思い出の腕時計から浮気できない
wena3はこんなお悩みを持つあなたへの唯一無二の選択肢です。
スマートウォッチとして必要十分満足できる機能があるので、ぜひ買ってみてください。
逆に
- スマートウォッチのデジタル文字盤でも問題ない、最悪妥協出来る
こういう方にはオススメしません。
wena3でなければいけない理由がない方には、もっと個別の機能に特化した他のスマートウォッチがあるはずです。
僕自身は、両親からの贈り物の機械式時計と結婚前に妻からもらったG-Shookを使い続けたいけどスマートウォッチも欲しくてwena3を買いました。
結果、とても満足しています。
wena4が出たらまた買うと決めてるくらいの満足度です。
以下、詳細にレビューしますので、ぜひ最後までお読みください。
wena3の外観
僕が購入したのはwena3 rubberです。
いわゆる開封レビューは、別の記事にまとめているので参考にしてください。
推奨バンド調節店で、愛用の腕時計のバンドをwena3に交換してもらった体験談も載せています。
筐体にキズがつきやすいので、プラ製のカバーをつけています。
wena3ラバーは、メタル、レザーと異なりワンタッチで時計ヘッドが交換できるのが特徴。
仕事の時は、両親からもらったSEIKO
オフの時は妻からもらったG-Shookをつけています。
wena3は通常の時計の留め具部分にスマートウォッチ機能が搭載されていますが、薄くて軽く、使い勝手はほぼ通常の時計の留め具と変わりません。
ノートパソコンでタイピングする際に若干wena3がノートパソコンの筐体に当たりやすく最初は違和感があります。
ですが、1ヶ月wena3を身に着けているうちに慣れまして、今では全く気になりません。
wena3の活動量計機能
スマートウォッチの定番機能、活動量測定。
本項では、wena3の活動量計としての実力をレビューします。
wena3では、以下の項目を測定できます。
- 心拍数
- 消費カロリー
- 歩数
- ボディエナジー
- ストレスアンドリカバリー
- 睡眠計
- vo2Max
wena3を活動量計としての評価ですが、ズバリ良いです。
2年以上使っていますが、全く不満はありません。
日々のデータを活用して、体調を常に良いコンディションに維持するための生活習慣を考えています。
発売当初は心拍数の計測がおかしい不具合がありましたが、ソフトウェアアップデートにより、現在は解消。
睡眠計測もiPhoneの睡眠計アプリと比較しても正確に測定出来ています。
歩数に関しては、内蔵の加速度センサーで計測していると思われます。
wena3の歩数はiPhoneのヘルスケアの測定値よりも若干多めに出ます。
しかし自宅やオフィスでは身につけないiPhoneよりも常時身につけているwena3のほうがカウントが多くなって当然です。
計測精度は信頼出来ると言えるでしょう。
カロリー消費量計測の信頼性も高いと判断しています。
体組成計によると僕の基礎代謝は1650kcal程度。
会社まで通勤する日は生活強度2、在宅勤務の日を生活強度1とした場合、活動代謝の推定値は以下の通りです。
生活強度2:基礎代謝×1.75=2887.5kcal
生活強度1:基礎代謝×1.5=2475kcal
※掛け率は厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年度版)の概要」より
計算で求めた推定値とwena3で計った実際の一日の消費カロリーの比較を表にしてみます。
推定値 | wena測定値 | |
---|---|---|
出社時 | 2887.5kcal | 2839kcal |
在宅勤務 | 2475kcal | 2590kcal |
推定値と測定値はおおむね一致しており、wena3の消費カロリー値は信用できると考えて良さそうです。
消費カロリー測定の具体的な活用方法ですが、夕食前にカロリー消費量をみてカロリー消費が低い時は「今日は米はお茶碗半分くらいにしておこう」みたいな感じで利用しています。
wena3にはデュアル式心拍数センサーにより心拍数の揺らぎを検出し、ストレスレベルと体内エネルギー残量を表示する機能があります。
wena3購入前は「そんな数値アテになるのか?」と思ってましたが、使い続けたところ体感とおおむね一致していますね。
起床時のエネルギー回復量は、事実上の睡眠スコアとして利用可能。
よく眠れた日は数値が大きく回復し、あまり眠れなかった日はちょっとしか回復しません。
睡眠で回復したエネルギーは日中の活動で徐々に減っていきます。
帰宅時点で20〜30台あれば、かなり体力に余裕があって帰宅後もバリバリ動けます。
逆に帰宅時に1桁台の時は、リビングで横になったら寝落ちしそうなくらいグッタリしてますね。
電池持ちの良さもあり、wena3の活動量計としての実力は高いです。
特にwena3 rubberは寝る時や運動時に時計ヘッドを簡単に外せるため、寝る時も含めてつけっぱなしでも全くストレスになりません。
活動量計機能を重視する方にはwena3オススメです.。機能は一通りそろっていて高水準なので後悔することはないと思います。
wena3の電子マネー機能
本項では、wena3の電子マネー機能をレビューします。
レビューの結論は以下の通りです。
- iD、QucikPayに登録可能なクレカが少なく、実用性が低い
- Suicaに定期券登録・オートチャージはできない
- モバイルSuicaとは別にJREポイントに紐づけ可能でサブ用Suicaとしての使い勝手はバツグン
wena3でiDやQuickPayを使いたい方は、事前にお持ちのクレカがiPhoneの「おサイフリンクアプリ」に対応してるか確認しましょう。
wena3では、おサイフリンクアプリに登録できないクレカでiDやQuickPayを使えません。
僕が保有しているクレカ、JCB W、三井住友カード、ビューカードでは使えませんでした。
またおサイフリンクとwena3の連携にはiPhoneが必須なので、Androidユーザーの方は注意してください。
このwena3で使えないクレカが多い問題、wena3自体の設計やソフトウェア開発力が悪いわけではありません。
問題は、決済プラットフォームの「おサイフリンク」からクレカ会社が次々撤退していることにあります。
おサイフリンクはガラケーからスマホへの移行過渡期に必要とされたシステムです。
Apple PayやGoogle Payなどスマホ決済がここまで便利になった2022年現在、おサイフケータイサービス終了を考えるクレカ会社が出るのは仕方ありません。
またおサイフリンクアプリは、2023年12月末を以ってプラットフォーム自体のサービス終了が決定しています。
>>Sony公式によるwena3のおサイフリンクアプリ対応終了の予告
wena3でのiDやQuickPayの利用は期間限定である点、覚えておきましょう。
wena3のSuicaは、Google payを使ってチャージする仕組みになっています。
残念ながら定期券、オートチャージには対応していません。
ただ実際、wena3が定期券やオートチャージに対応していない点がどの程度不便かというとそこまで不便ではありません。
新幹線の予約の時にはスマホを使うことになるので、定期券はwena3に持たせるよりスマホ側に持たせていたほうが便利です。
出張先の打ち合わせが済んで駅についてから新幹線のチケットをスマホで予約することが多く、新幹線に乗るときは大体スマホを手に持っています。
さらにwena3内のsuica残額が一定額未満になったらリマインドをかけることもできるため、オートチャージ未対応の不便さもある程度カバー可能です。
Riiiverという外部サービスとwena3を連携させます。Riiiverに関しては記事後半で解説します。(記事内リンク)
wena3のSuicaが真価を発揮するのは、定期券用Suicaとは別のサブのSuicaとして使う時です。
モバイルSuicaでは、JREポイントと連携できるのは1つのSuicaのみ。
- 会社用と私用でSuicaを分けたい場合、スマホ内のSuicaのうちの1枚はJREポイント獲得を諦めなくてはいけません。
- wena3のSuicaは、モバイルSuicaとは別にJREポイントと提携出来るのでポイントの取り逃がしがなくなります。
というわけで、僕はwena3のSuicaをお小遣い管理用のサブSuicaとして活用しています。
wena3とQrio Lockの連携
本項ではwena3とスマートロックQrio Lockの連携についてレビューします。
Qrio Lockについて詳しく知りたい方は、単体レビューをまとめているのでこちらの記事を参照ください。
wena3はQrio Lockと連携させて、Qrio Lockを開閉することができます。
動作に関しては、以下の動画を参照ください。
スマートロックの開閉自体はアップルウォッチなどでも出来ますし、wena3の専売特許ではありません。
スマートロックの開閉面でのwena3独自の強みは、押しスイッチでQrio Lockの開閉が出来ること。
wena3はいちいちタッチパネルを操作せずとも、本体のボタンを押すだけでQrio Lockの開閉が出来ます。
これがめちゃめちゃ便利!
文字の大きさを変えてまでアピールすること??と思うかもしれませんが、本当に便利です。
一度体験したら、もうスマホでのスマートロック操作には絶対戻れない快適さです。
wena3とQrio Lockの連携についての詳細はこちらの記事にまとめているのでご覧ください。
wena3とアレクサやスマートホームデバイスの連携
本項では、wena3のアレクサおよび他のスマートホームデバイスとの連携についてレビューします。
アレクサとの連携
wena3は、アレクサとの連携に対応しています。
wena3は単体ではインターネットに接続できませんが、アプリを経由してスマホのネットワークからアレクサと接続します。
音声操作で、今日の天気を聞いたり、アレクサとリンクしているスマート家電を操作したり出来ます。
こちらのwena3とアレクサの連携機能ですが、wena3の発売からしばらくの間はwena3とスマホのBluetooth接続が不安定で、正直全く使い物になりませんでした。
wena3はスマホのネット経由でアレクサと接続しているので、スマホとwena3の通信が切れていたらどうしようもありません。
その後、2021年春頃にwena3とスマホのBluetooth接続が強固になっても、wena3アプリのバックグラウンド処理の問題か、肝心な時に使えない点は変わらず。
状況が変わったのは2022年8月22日にソフトのアップデートで、wena3がバックグラウンド同期に対応してからです。
このアップデート以降、wena3とアレクサの通信が強固となり、信頼して使えるレベルになりました。
- 天気予報を聞いたり
- タイマーやリマインダーをセットしたり
- アレクサ経由で家電を操作したり
wena3とアレクサの組み合わせは、アイディア次第で色々便利な使い方が出来ます。
ただ、外では中々wena3で音声操作をするシーンはないのが正直なところ。
外でアレクサを音声操作している人にこれまで出会ったことがないです。僕自身も恥ずかしさがあって、外では音声操作を使いません。
ですが、我が家にはスマートスピーカーが1階にしかないところ、2階や3階でアレクサを操作する際に重宝しています。
Riiiverとの連携
2021年9月のファームウェアアップデートで、wena3はRiiiverに対応しました。
Riiiverは、時計のシチズンとヴェルトが共同開発しているIoTプラットホームです。
Iotプラットフォームってなんぞや・・・という感じですが、wena3を使ってアレクサの定型アクションみたいなことができるwebサービスだと思ってください。
具体的には以下の図解のようなことができるようになります。
例:wena3のボタンを押したら、スマートリモコン経由で自宅の電気とエアコンがつき、スマートロックで家の鍵が締まる。→その後、wena3に「アクションAを実行しました」のメッセージを出す。
以前のwena3は、アップルウォッチのように外部アプリをインストールして機能を増やすことが出来ないのが弱点でした。
しかし、Riiiverに対応したことで、wena3の機能拡張性が大きく広がり弱点を克服しています。
家電好きの筆者としては、wena3はRiiiver経由で
- スマートロックのSESAMI
- スマートリモコン、ホームデバイスのスイッチボット
- スマートリモコンのNature Remo
と連携できるようになったため、大きな進化と評価します。
Qrio Lockと並ぶスマートロックのベストセラーSESAMIシリーズに対応したのはシンプルにユーザーのメリットが大きいです。
またスマートリモコンのベストセラー、スイッチボットとNature Remoに対応したことで、赤外線リモコンで操作出来るものならほぼ全てwena3でオンオフ出来るようになりました。
Riiiverの使用方法ですが、以下の通りです。
- トリガー、実行する外部サービス、外部サービス実行後のアクションの3点の組み合わせ(iiidea)を予め作成する。
- トリガーを実行することで、指定した外部サービスが指定したアクションを実行する。
wena3の場合、トリガーは以下の写真の通りです。
実際にRiiiverを実行してみます。
今回は、
- トリガー
→ホームボタン - 外部サービス
→スイッチボットで電気を消す - アクション
→外部サービスを実行した旨をwena3に表示
でiiideaを組んでみました。
動作の様子は以下の動画の通りです。
動画
wena3のホームボタンを押すと、スイッチボットが起動して部屋の電気が消えました!
使用感ですが、動作に安定感があり、実用的です。
2022年8月のソフトウエアアップデートでwena3とスマホの接続が強固になって以後は、動作成功率ほぼ100%に近い安定感があります。
自由にアプリが入れられるアップルウォッチなどのスマートウォッチと比べるとwena3の拡張性はなお弱いです。
ですが、Riiiverによりスイッチボットなどと連携出来ることで発売当初から比べると拡張性は圧倒的に広がっていると評価しています。
wena3の電池持ち
wena3の電池持ちは素晴らしいです。
24時間つけっぱなしでも満充電からなら10日ほど電池が持ちます。
僕は2〜3日に1度、お風呂の時間だけ充電していますが、常に80%を維持できます。
また10日ほど電池が持つため、平日1週間出張に出かける時に充電器を持ち歩く必要を感じません。
この電池持ちは素直に嬉しいです。
特にwena3 ラバーは寝る時も含めて24時間つけっぱなしにする方が多いはずなので、この電池持ちは大きなメリットになります。
日中も寝る時も常に活動量を測定できます。
wena3を2年間使って感じた要改善点
本項では、2年間wena3を使って筆者が感じた
次モデルではここを改善してほしいなあ
と感じたことをまとめます。
GPS非搭載でランニングの記録が出来ない
前モデルwena wristのactiveモデルで搭載されていたGPS機能。
wena3ではRubberモデルも含め、全モデルでGPSは採用されていません。
GPSがないため、wena3はランニングウォッチとしての機能は一切ありません。
ですが、wena3は特にrubberが時計ヘッドが取り外せる点から、活動量計としての使い勝手が抜群。
wena3 rubberがGPS付きでランニングウォッチとしての機能があれば、より良いスマートウォッチになったと思います。
ランニングポーチにスマホを入れて走れば解決するし、GPSはなくても充分と言えば充分ですが、wena3にランニングウォッチ機能があったほうがうれしいです。
ストップウォッチ機能がない
wena3はタイマーやアラームの設定は出来ますが、ストップウォッチ機能はありません。
腕時計にはストップウォッチ内蔵のクロノグラフタイプもあるくらい需要がある機能なのでぜひつけて欲しかった
初期不具合が多かった
wena3はとにかく初期不具合が多かったです。
主な不具合は以下の通り
- 心拍数を正確に測れないバグがあって活動量計が使えない
- Bluetooth接続が不安定で通知が来ない
- アレクサやRiiiverが使えないタイミングが多過ぎる
特に③は解消まで時間を要しました。
筆者はwena3を発売前に予約して購入したので、全ての不具合を経験済みです。
発売当初は不具合が多くモヤモヤした時期はありましたが、Sonyさんはアップデートを続け、今では満足いく製品にブラッシュアップされています。
wena3の長期に渡る粘り強い改善の過程を経験し、筆者はSonyにむしろ好感を持ちました。
逃げ出さず、良い製品になるまでアップデートを続けた姿勢は評価出来ます。Sonyさんはユーザーに迷惑をかけた責任を十分果たしていると思っています。
wena3を2年間使って特に良かったと思った点
本項では、筆者がwena3を購入して良かった、生活が便利になったと特に感じた点をまとめます!
愛用の時計をスマートウォッチ化できたこと
wena3を買ってよかったなと思う点、圧倒的1位は
今使っている愛用の時計をそのままスマートウォッチ化できること
です。
筆者は元々家電やガジェットが好きで、スマートウォッチの出始めのころからずっとほしいと思っていました。
ただ手持ちの腕時計は両親と妻からのプレゼントだったので、スマートウォッチへの乗り換えをずっと躊躇していたのです。
これまで使ってきた時計は高級品というわけではありませんが、愛着もありますし、アクセサリーとしても気に入っていて、ずっと使い続けたいと思っていました。
wena3は、世界唯一無二の時計バンド型スマートウォッチで、僕のようなユーザーの悩みを解決してくれました。
特にwena3 rubberの場合、オンとオフでヘッドを自由自在に付け替えられるのが素晴らしいです。
- オンは機械式
- オフはG-shook
- シーンに合わせて自由に時計ヘッドを変えられるスマートウォッチ
こんなスマートウォッチはwena3だけです。
- 両親から入社祝いにもらったSEIKOの機械式時計
- 結婚前に妻から貰ったG-Shock
思い出の時計にスマートウォッチの利便性が加わり、ますます愛着が湧いています。
物理ボタンにスマートロック開閉などの機能を自由に割り振れる
wena3は、本体横についている物理ボタンの押した時の機能をアプリで自由に設定できます。
写真
このような機能はアップルウォッチにもなく、wena3独自の機能。
そしてこの本体ボタンを押すだけでスマートウォッチの機能が使える機能、地味ですがめちゃめちゃ便利です。
本体ボタンに割り振れる機能は以下の通りです。
wena3 本体ボタンに割り当て可能な機能の一覧
AlexaのマイクON | NFC(電子マネー) ON/OFF | サイレント ON/OFF |
Riiiverのアクション | 音楽の再生/一時停止 | 音楽 次の曲に送る |
音楽 前の曲 | Qrio Lock 解錠 | Qrio Lock 施錠 |
Qrio Lock 画面を表示 | Find Your iPhone 画面を表示 | Timer 画面を表示 |
weather 画面を表示 | music 画面を表示 | 設定しない |
筆者は、ダブルクリックをQrio Lockの解錠、長押しをQrio Lockの施錠に設定しています。
これにより
- スマホを取り出すことなく
- スマートウォッチのディスプレイを操作する必要すらなく
wena3の本体ボタンを押すだけで家の鍵の開け閉めが出来ます。
鍵は毎日開け閉めしますが、毎日必ずやることが便利になるのは満足感が高いです。
本体ボタンに機能を自由に割り振りできるのはwena3のユニークポイントの一つ。
さらに本体ボタンにはRiiiverも割り振り可能なため、カスタマイズ性は非常に高いです。
wena3は時計ヘッドなしで使えるか?
グーグル検索のサジェストを見ると、wena3は時計ヘッドなしで使えるのか気にしている方が多いようです。
こちらの疑問に対する回答ですが、wena3の3モデル(metal, leather, rubber)のうち、wena3 rubberは、時計ヘッドをつけずに使うこともできます。
筆者はwena3 rubberをお風呂に入る時以外の1日約23.5時間着用しています。
ただし時計ヘッドをつけているのは出かける時だけです。
特に機械式ヘッドは重いので、仕事から帰ってきたらすぐにwena3 rubberから外してしちゃいます。
時計ヘッドの重さをのぞいたwena3 rubberの重量は約35gで、ほぼ24時間つけっぱなしでも不快感はありません。
時計ヘッドがなくてもwena3の機能は100%利用できますし、視認性はあまりよくありませんが時刻と日付も確認できます。
wena3は時計ヘッドなしで全く問題なく使えますね!
またwena3 rubberを時計ヘッドで使う場合、ディスプレイを通常の時計のように手首の外側(手の甲側)に反転させたいと思う方もいると思います。
特に男性は、手首の内側を向けて時計を見るのに抵抗がある方も多いと思います。
この際、心拍数がちゃんと計れるのか?
実際に試してみましたが、何の問題もなく測定できます。
特に心拍数の数字がおかしくなることもありません。
ただし、sony公式はディスプレイを手首の内側に向けて使用することを推奨しているので注意してください。
wena3 公式ページ FAQよりwena 3の表示画面を手首外側に向けて装着しても使用できますか?本製品は手首の内側に付けることを想定して、活動ログや画面自動表示のパラメータや、ユーザーインターフェース等を作成しております。
手首の外側に付けても本製品をご使用いただけますが、手首側への装着を推奨いたします。
筆者はwena3 rubberを2年間使っていますが、時計ヘッドを外している時、wena3のディスプレイは手首の内側に向けています。
時計ヘッドをwena3から外している時は、基本時計を人に見られることがないシーンだからです。
時計ヘッドを外した後、毎回wena3のディスプレイを手首の外側に持っていくのがめんどくさいというのもあります(笑)
・・・筆者の個人的な利用方法は置いておいて、wena3はrubberモデルであれば、時計ヘッドなしで問題なく利用できるので安心してください。
次期モデルwena4発売の噂について
wena3は2022年12月現在、発売から2年経過します。
そこで次モデル発売の噂はないか調べてみました。
結論ですが、2023年2月現在、wenaの次期モデルに関する情報は公式から一切発信されていません。
ただ2022年3月にソニーHP内の記事にwenaの開発責任者のインタビューが乗っていますが、その中に次モデルの開発を予想させるコメントがありました。
おかげさまで「wena3」は売れ行きが好調でした。課題も乗り越えて、今は次に向けて動いているところで、結構たのしい時期ですね。
Discover Sony 2022年3月23日記事より
次モデルの開発が進んでいるのは、ユーザーとしてうれしい限りです!
ただ実際に次モデルが発売されるのは1~2年ほど先になるのではないかと筆者は予想しています。
というのも、2022年もwena3はコラボモデルを多く発表しているからです。
直近では、2022年11月17日に「wena3・ジョジョコラボモデル」の数量限定発売が発表されました。
他にも2023年2月22日にはイタリアの腕時計ブランド「スピニカー」とのコラボウォッチの限定モデルも発売されています。
これでいきなり新モデルを発売したら、コラボ相手からのクレームがすごいことになりそう・・・。二度とコラボしてもらえなさそうですね。
2022年11月17日~23日には、伊勢丹新宿店、ジェイアール名古屋タカシマヤ、髙島屋大阪店でwena3特設コーナーが開設されました。
メーカーさんにとって、次モデルの発売が近い製品の宣伝にお金をかける意味はありません。
ですが、wena3は発売から2年経ちますが、いまだ宣伝費用が投入されているところからすると、wena3の次モデルの発売は当分先になると筆者は予想しています。
2年使ったユーザーの筆者からすると、早く次モデルを発売してほしいですが、これから購入する方には良い状況ですね。
愛用の時計がある方やスーツにデジタル時計がイヤな方ならwena3はものすごくオススメできる
ここからはwena3レビューの総評をまとめます。
wena3は発売当初、多くの不具合がありネット上の批評は厳しめなものが目立ちます。
ただしそれらの批評は、大体発売当初に投稿されたもので、その後アップデートされていないものが多いです。
というわけで、wena3を2年間使い続けている筆者が最新の情報に基づきレビューします。
2022年12月現在、Sonyの粘り強いアップデートの甲斐もあり、wena3は信頼できるスマートウォッチに仕上がっています。
- 活動量計や睡眠計としては、電池持ちの良さもあり、非常に優秀
- 電子マネー機能は、アップルウォッチには負けますが、アップル以外の他社スマートウォッチと比較すると多機能
- 通知などは柔軟にカスタマイズ可能
- アレクサやRiiverを利用し、機能の拡張もできる
wena3のスマートウォッチとしての機能は、バランスが良く優秀です。
特に2022年8月以降は、特に不満なく、満足して使っています。
一方、wena3の弱点は「この機能はwena3がナンバー1」と言える飛びぬけたスペックがない点です。
wena3の各機能は優秀ですが、他のある分野に特化したスマートウォッチと比較して決め手に欠けます。
2年間使っているユーザーの筆者がひいき目に見ても、スペック面だけ見ればwena3を選ぶ理由はないのが正直なところ。
そんなwena3を選ぶ理由ですが
世界唯一の時計バンド型スマートウォッチで、好きな時計をスマートウォッチ化できること
この1点に尽きます。
この1点がユーザーがwena3を選ぶ理由であり、逆にここに魅力を感じなければ特にwena3を選ぶ必要はないと思います。
筆者は好きな時計をスマートウォッチ化できる点に圧倒的魅力を感じ、wena3を購入しました。
贈り物の時計を大切に使いたかったのと、時計は社会人が唯一つけられる装飾品なのにみんなと同じアップルウォッチをつけるのはもったいないと思っていました。
wena3は、G-SHOCKにSEIKO、オメガ、ロレックスとありとあらゆる時計に取付可能。
ビジネスウェアのカジュアル化が進行し、アップルウォッチをスーツに合わせる方も増えてきました。
一方で、まだまだスーツにはアナログ時計が良いという方も多いと思いますし、今後もその傾向は変わらないと思います。
wena3は、あなたの愛用の時計はそのままバンドを交換するだけで、スマートウォッチの機能性を追加してくれます。
しかもスマートウォッチとしての機能性はしっかり優秀です。
ここで最初の結論に戻りますが、wena3はこんなあなたにオススメです。
- スーツにはアナログ時計を合わせたい、でもスマートウォッチの機能も使いたい
- スマートウォッチが気になるけど、思い出の腕時計から浮気できない
筆者はまさに上の条件に当てはまるタイプで2年間wena3を使っていますが、非常に満足しています。
初期不具合も多かったですが、愛用の時計があるからスマートウォッチに手を出せないというジレンマを解消してくれたのはwena3だけでした。
これからもwena3を使い続けるつもりですし、wena4、wena5が発売されたら購入したいと思っています。
Sonyさんにはこれからもwenaシリーズを継続してもらいたいと心から思います。
wena3は万人向けとは言えないかもしれませんが、僕のような思いをお持ちのあなたは買って損ない製品ですので、ぜひ手に取ってみてください。
また別の記事でお会いしましょう!