管理人のwhat(ワット)です。
家電がスマホに繋がるのが当たり前になってきた昨今。
建売戸建を購入して以来、僕はお小遣いでコツコツ家のスマートホーム化を進めています。
本記事では、僕が一軒家の方にスマートロック「QrioLock」をお勧めする理由をまとめます。
色々あるスマートホームデバイスの中で、スマートロックは1位2位を争うくらい便利です。
特に一軒家にお住まいの子育て世帯の方は、利便性とセキュリティ向上の面で買って間違いはありません!
1年間実際に使用した所感も含め、詳しく解説していきます。
この製品はこんな方にオススメ!
- スマートロックを検討中の方で、特にハンズフリー解錠の精度にこだわりたい方
- 戸建住宅にお住まいの方
- 子育て世帯の方
■目次 (クリック可能)
Qrio Lockとは?
「Qrio Lock」は、Sonyの子会社でスマートホーム事業を営むQrio社が販売するスマートロックです。
「両面テープで後付けできるスマートロック」という製品ジャンルを作り出したパイオニア的製品で、Amazonや家電雑誌で1番よく見かけるスマートロックだと思います。
Qrio Lockの主な特徴は以下の通りです。
Qrio Lockの主な特長
- 両面テープで鍵に取付、既存の鍵を後付けでスマート化
- 精度が高く、消費電力上も実用性の高いハンズフリー解錠
- センサー式の精度が高いオートロック
- 1つの扉に2つ鍵のある「1ドア2ロック」に対応
- 来客時に便利な合い鍵作成機能
- スマホを持っていない子供が使える別売物理キー
- Qrio Hubを利用したリモート操作機能
- スマートスピーカー、スマートウォッチ連携機能
以下で、Qrio Lockの取付方から各機能の詳細、1年間実際に使用して感じたメリット、デメリットを解説します。
Qrio Lockの取付
fa-arrow-circle-rightまずは、Qrio Lockの貼り付け位置周辺をアルコールで拭き、キレイにします。
fa-arrow-circle-rightつづいて、扉の鍵にあうサムターンホルダーを選びます。
fa-arrow-circle-right高さ調整プレートで、Qrio Lockがサムターンを回せるよう本体高さを調整します。
fa-arrow-circle-right高さ調整プレートで合わせきれない細かな調整は、Qrio Lockのサムターンホルダー側で出来ます。
fa-arrow-circle-right高さの調整が済んだら、固定位置を決めていきます。
fa-arrow-circle-right固定位置を決めたら、位置をマーキングします。
fa-arrow-circle-rightあとは両面テープを剥がし
fa-arrow-circle-rightマーキングした位置に固定して完了です。
Qrio Lockの両面テープの強度について
導入してから1年以上経過しますが、全く両面テープの接着力に不安はありません。
ですが、巷では粘着テープがすぐに剥がれたという口コミも見かけます。
僕のように両面テープの強度に全く不安がないという人もいれば、すぐに剥がれて困ると言う人もいる。
この差はどこにあるのでしょうか?
ポイントはズバリ取付時にあります。
取付の項で説明した通り、ツマミを回した時に本体が動かない位置でQrio Lockを固定する必要があります。
僕は本業でこの手のことをやるので、回転軸を正確に合わせないと両面テープがすぐダメになることを予想出来たので、慎重に固定位置を決めました。
と思った方はご安心ください。
Qrio Lockには、本体と鍵の回転軸がズレてもある程度吸収出来る機構がちゃんとついています。
DIY初心者でも出来る限り、Qrio Lockと鍵の回転軸を一致させるようにすれば、問題ないです。
貼り付けに失敗しても、両面テープを買い直していくらでもやり直しが利くので、心配無用と言えるでしょう。
※ちなみに僕のように両面テープがあまりにもしっかり固定されていて、取り外しに不安がある人向けのQrio社の公式回答は下記の通りです。
スマートロックを取り外したいのですが、外れません。粘着シートは貼付け面に垂直な力に強い性質があります。スマートロックをひねるようにシートを剥がすと、比較的簡単に外れます。Qrio Lock 製品HPより
Qrio Lockの電池の寿命
電池持ちは、ハンズフリー機能ONの状態で使って約半年でした。
ランニングコストは↓の安いAmazonのバッテリーを使って1年間で約1000円/1台となります。
我が家はQrio Lockを2台使っているので年間2000円のランニングコストですが、まあ許容出来る範囲かな?と思っています。
電池は1台に付き2個×2系統取可能。
1系統は予備で、片方の電池が切れたら自動的に予備に切り替わります。
ちゃんと常に予備をセットしておけば、電池が切れて鍵が開けられないという事故は起こりません。
またアプリが常に電池の容量を監視しており、バッテリーが少なくなると警告してくれるので、さらに安心です。
Qrio Lockのハンズフリー解錠の精度について
ハンズフリーに期待してスマートロックを考える方も多いはず。
1年使ってみての本音の感想は、「たまに解錠に失敗することもあるが、おおむね満足」です。
ハンズフリー操作の流れは以下の通りです。
- スマホのGPSがQrio Lock位置が近くなったことを検知
- スマホからQrio LockへBluetoothで解錠命令
- Qrio Lockが命令受信
- 解錠操作
従って
これがQrio lockのハンズフリー操作の精度を決めるポイントです。
Qrio Lockの導入当初は、ハンズフリーが上手く動かない時が多かったです。
※30%の失敗には2つのQrio Lockのうち、一つしか動かないエラーも含みます。
ですが、公式のQ&Aを見てGPSの位置情報を自宅にピッタリ合わせたところ、失敗率が10%ほどに下がりました。
記事執筆直近の帰宅時のハンズフリー成功率をまとめてみました。
中々の精度です。
日付(2021年) | 結果 |
---|---|
8/24 | ○ |
8/25 | ○ |
8/26 | ○ |
8/27 | ×(1つのロックのみ解錠) |
8/27 | ○ |
8/28 | ○ |
8/29 | ○ |
8/30 | ○ |
8/31 | ○ |
たまに上手く機能しないことがありますが、このくらいであればまあ許容範囲と言えるでしょう。
ただし、マンションなどの集合住宅の2階以上にお住まいの場合、自宅の階下でハンズフリーが動作してしまうというネットの口コミがあります。
位置情報の精度に誤差がある以上、平面位置だけ考慮すれば良い戸建と、高さ位置を考慮しなくてはいけない集合住宅。
位置情報に誤差がある以上ハンズフリーの精度に差が出てしまうのは致し方ないような気がしますね。
集合住宅でQrio Lockを使おうと考えている方は注意が必要です。
Qrio Lockレビュー
Qrio Lockのメリット
Qrio Lockを1年間使用して、僕が特に強く感じたQrio Lockのメリットは以下の通りです。
- ハンズフリーが便利
- セキュリティ面の強化(特に戸建てにおいて)
- スマートスピーカー、スマートウォッチで鍵の施錠・解錠ができる
ハンズフリー解錠が便利
ハンズフリー解錠が非常に便利です。
「ハンズフリーの精度」の項で説明した通り、確かにたまに失敗しますが、メリットが大きく上回ります。
想像してみてください。
- 重いビジネスバックを抱えながら、鞄の中の鍵を探さなくても良い
- 子供を抱っこ紐で抱えて家に帰ってきたら、自動的に家の鍵が開く
- 子供を抱えて車から降ろしている間に車の鍵が開いている。
めちゃめちゃ便利そうじゃないですか??
実際に便利すぎて、我が家ではもうスマートロックがない生活は考えられません。
セキュリティ面の強化
続いてのQrio Lockのメリットですが、セキュリティ面の強化が挙げられます。
我が家では、締め出しのリスクが怖いのでオートロックは利用していません。
ですが、オートロックを使わずとも、スマホ・スマートウォッチからの操作で確実に2つの鍵を閉められるセキュリティ面のメリットがあります。
- 妻は朝、子供を車に乗せて運転席に座ってからスマホ操作で
- 僕は、スマートウォッチの操作で
朝のバタバタした中、一回の操作で確実に家の2つの鍵を閉められるのはセキュリティ面で非常に安心出来ます。
さらには、慌てて家を出て「あれ?家の鍵閉めたっけ」と記憶が怪しい時も、リモートで鍵の状態を確認できます。
オートロックがない戸建てにお住まいの方、朝がバタバタして鍵の閉め忘れの懸念がある子育て世帯の方にとって、Qrio Lockはメリット大です。
スマートスピーカー、スマートウォッチで鍵の施錠・解錠ができる
Qrio Lockは、スマートスピーカー・スマートウォッチを利用して施錠・解錠ができます。
対応スマートスピーカーは、Amazon Alexa、Googleアシスタント、LINE Clovaです。
スマートウォッチは、アップルウォッチ、Sony wena3に対応しています。
スマートスピーカーでの鍵の施錠は、ハンズフリーと非常に相性が良いです。
我が家のスマートスピーカーはAlexaですが、ハンズフリー解錠で家に入った後、「Alexa、鍵閉めて」とつぶやくだけで鍵を閉めることができます。
我が家では締め出しが怖くてQrio Lockのオートロックを使っていません。
ですが、オートロックを使わない不便さはスマートスピーカーでカバーできています。
ちなみにスマートスピーカーを使った鍵の解錠には、パスワードをスマートスピーカーに伝える必要があり、あまり実用的ではありません。
スマートウォッチでの施錠・解錠は、施錠が使い勝手がよく、便利です。
特にwena3では、時計横の物理ボタンの操作でQrio Lockの操作ができます。
wena3を使ったQrio Lockの操作は↓の記事でまとめているので、ぜひご覧ください。
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Qrio Lockのデメリット
Qrio Lockのデメリットは、競合商品に比べて価格がやや高めに設定されていることです。
我が家のようにQrio Lockを1ドアツーロックでリモート操作に対応させようとすると、Qrio Lock×2+Qrio Hubが必要。
費用は、合計約47,000円です。
我が家では47,000円の価格に見合う価値は感じていますが、もう少し安くできるなら安くしたいところ。
そこでQrio Lockのイニシャルコストを下げる方法を2つご紹介します。。
一つは、Qrio社のキャンペーンを利用する方法です。
Qrio社はQrio Lockのユーザー向けに定期的に2台目を安く販売するキャンペーンを実施しています。
もっとも割引率が高いキャンペーンでは、35%引きになることもあるので、まずはQrio Lockを一台購入し、2台目はキャンペーンを利用すればイニシャルコストを下げられます。
二つ目は、Qrio Hubの代わりにスマートリモコン「Nature Nemo3」を使ってリモート操作を行う方法です。
イニシャルコストの絶対値は下がりませんが、Qrio Lockの操作しかできないQrio Hubと比較し、Nature Nemoはほかにも様々な機能が使えるので相対的に割安になります。
Qrio Lockでなく、競合製品で安価なSESAMI3というスマートロックを使うという手もあります。
しかし、SESAMI3のハンズフリー解錠は、アプリをバックグランド起動しておく必要がある上にスマホの電池消耗が激しいという弱点があり、実用性で劣るのでオススメしません。
Qrio Lock総評
それでは、Qrio Lockレビューの総評です。
再度、結論ですが、Qrio Lockは以下に当てはまる方にオススメできます。
Qrio Lockはこんな方にオススメ!
- スマートロックを検討中の方で、特にハンズフリー解錠の精度にこだわりたい方
- 戸建住宅にお住まいの方
- 子育て世帯の方
ハンズフリー解錠の精度を重視する方に
まずはハンズフリー解錠の精度の良さ・実用性。
こちらがQrio Lockを検討する上で一番大きなメリットとなります。
2021年現在、Qrio Lockは解錠精度、スマホの電池負担を考慮したハンズフリー解錠の実用性でNo.1のスマートロックです。
たまに誤作動はありますが、鞄からスマホを出すことなく鍵を開けられる利便性は一度体験すると病みつきになります。
ハンズフリー解錠目的にスマートロックを選ぶのであれば、Qrio Lockを選んでおけば間違いありません。
戸建住宅向けスマートロックとして
Qrio Lockは、戸建住宅用にスマートロックを考えている方に非常にオススメできます。
ハンズフリー解錠、セキュリティ強化などのQrio Lockのメリットは、戸建住宅で最大になるからです。
逆にオートロック付のマンションの場合は、Qrio Lock最大の特長であるハンズフリー解錠のメリットが小さくなります。
実際、賃貸マンションに住んでた頃、僕はスマートロックに全く魅力を感じていませんでした。
何故ならエントランスのオートロックを開ける時に鍵を取り出さなくてはいけないからです。
一方、オートロックのエントランスがない戸建住宅では、ハンズフリー解錠のメリットが大きくなり、Qrio Lockを選ぶメリットが大きくなります。
またオートロックのエントランスがない戸建住宅では、セキュリティ上、1つのドアの2つの鍵を確実に施錠することの重要度や鍵を閉め忘れたときのリスクが大きくなります。
従って戸建住宅ではスマートロックを導入するメリットが集合住宅よりも大きくなり、高機能なQrio Lockを導入するメリットも大きくなります。
これが戸建住宅の方にQrio Lockがオススメしたい理由です。
子育て世帯向けのスマートロックとして
子育て世帯の方でスマートロックを検討中の方にも、Qrio Lockがお勧めです。
小さなお子さんを抱えながら家の扉の二つの鍵を開け閉めするのは重労働です。
ですが、Qrio Lockを導入すれば、小さなお子さんを抱えながらの鍵の開け閉めから解放されます。
スマホ操作で確実に2つの鍵を閉めることができ、解錠についてはハンズフリーで出来ます。
帰宅時、子供を抱きかかえて家の中に戻った後は、スマートスピーカーに呼びかけるだけで家の鍵を閉められます。
お子さんに鍵を預けられるほど大きなご家庭にもQrio Lockはお勧めです。
Qrio Lockには、Qrio keyというスマホがなくてもロックの施錠・解錠ができる物理キーオプションがあります。
子供はめんどくさがりなので、毎回扉の2つの鍵を閉めてくれるとは限りません。
ですがQrio Keyなら、ボタンを押すだけで2つの鍵を閉められるので、お子さんが操作しても確実に1ドア2ロックが徹底できます。
またQrio keyを使えば、お子さんが鍵をいつ開け、いつ閉めたかを両親が遠隔で確認することもできます。
Qrio Lockレビュー 戸建住まい、子育て世帯にオススメのスマートロックのまとめ
Qrio Lockについて、1年使用後の所感を含めたレビューをまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
僕がQrio Lockを購入してから1年経ち、安価で高機能な競合も出てきています。
ですが、Qrio Lockにはハンズフリー解錠の精度でまだ優位性があり、今はまだ他のスマートロックに買い替える意味がないなぁ・・・というのが正直な所感です。
また「戸建住まいの子育て世帯向けのスマートロック」という条件であれば、Qrio Lockが最も良いスマートロックであると自信を持ってオススメできます。
もし僕と同じような視点でスマートロックをお探しの方がいらっしゃれば、ぜひ手に取ってみてください。