本記事では、2021年10月14日発売のJabraの完全ワイヤレスイヤホン「Jabra Elite 7 Pro」を徹底レビューします。
- テレワークを快適にするマイク性能
- 様々なデバイスで快適に使いまわせるマルチポイント機能
- 音質の良さ
が評判のJabra Eliteシリーズのフラッグシップモデルです。
本記事では、Jabra Elite 7 proと85tを実際に所有している筆者目線で両者を徹底比較レビューします。
筆者は、通勤中・出張移動中の音楽鑑賞、在宅勤務中・出張先でのWEB会議と完全ワイヤレスイヤホンをオンとオフでフル活用しています!
結論からお伝えするとJabra Elite 7 Pro、85tはそれぞれ以下の方にオススメです。
- 出張もWEB会議も多い音楽好きのビジネスマン
- 出張時の移動時間が長いことが多い方
- 出張の移動中に着信を受けることがある方
- コストがかかっても高音質にこだわりたい方
- WEB会議が多い音楽好きのビジネスマン
- 出張や外出の頻度はそこまで多くない方
- 外で通話することはあまりない方
- ハイコストパフォーマンスの製品を選びたい
本記事では、Elite 7 Pro、85tのリアルユーザーの筆者目線で両イヤホンの良い点、悪い点を徹底的に比較します。
この記事を読み追わった時には、Elite 7 Pro、85tのどちらを選ぶべきか、迷いはなくなっているはずです。
Jabra Eliteシリーズの魅力
Jabra Eliteシリーズの魅力は大きく以下の3点です。
- ヘッドセット性能、マイク性能が高い
- マルチペアリング、マルチポイント対応
- 音質が良い
これらがどれも高水準でまとまっているのがJabra Eliteシリーズの魅力です。
Jabra Eliteシリーズの概要は飛ばしてレビューへスキップ
ヘッドセット性能、マイク性能が高い
JabraはオランダのGNグループの傘下メーカーです。
GNグループはかつて産業革命の頃に海底ケーブル事業をしていた老舗メーカー。
現在は医療用補聴器とビジネス用ヘッドセットが主力製品です。
JabraのEliteシリーズは、ヘッドセット性能、マイク性能の高さに定評があります。
これはやはり医療用の補聴器に使われる集音技術が使われているからに間違いありません。
Jabra Eliteシリーズの高いヘッドセット性能は、テレワークで真価を発揮します。
- こちらの話す声は高性能マイクからクリアに相手に伝わる
- 先方の声も、耳栓型イヤホンから雑音なくキレイに聞こえる
web会議は対面の打ち合わせと比べると不自由さがありますが、高品質なガジェットを用いることでストレスを最小化出来ます。
マルチペアリング、マルチペアリング対応
マルチペアリング:Bluetoothデバイスで、複数の機器とペアリングできる仕様
例) 複数のスマホを切り替えて接続できるスピーカー
マルチポイント:Bluetoothデバイスで同時に複数の機器と接続できる仕様。
マルチペアリングだけでは機器の切り替え(機器Aとの接続を切って機器Bと接続)が必要だが、マルチポイント対応デバイスは機器A、Bに同時に接続できる。
Jabra Eliteは8台までのマルチペアリング、2台のマルチポイントに対応してます。
マルチポイントに対応しているのがJabra Eliteの大きな個性です。
Jabra Eliteシリーズなら、私用スマホ、会社のスマホ、会社PCと接続を変幻自在に切り替えながら
- 私用のスマホで音楽を聴きながら、会社のスマホの着信を取る
- web会議中に着信を取る
ことが出来ます。
特に出張が多い営業マンにとっては①が神です。
高音質
Jabra Eliteシリーズは音質評価も高いです。
旅先でBluetoothイヤホンなくしたので咄嗟に広島のビックカメラで買ったJabra Elite 85tが、音質いいし、ノイズキャンセルすごいし、感動気味に使ってる😊 さすがテレカン機器で知られるメーカーだけある pic.twitter.com/UZ7GzfDJoR
— Okayas (@essphere) April 8, 2022
未練があったが、もうAirPods Proはメルカリに出すことにしたのだ。Jabra elite 85tに決めたのだ。こいつはつけてて疲れないし音質がとにかく良いのだ!当面はJabraと共に!!
— ADHDだけど外資コンサルのアライさん(Aコンさん) (@ha_suto70) April 24, 2022
音質はぶっちぎりで今の子(jabra Elite 85t)のがええ
— 😐🫥😐🫥😐 (@temple_trkhngnj) July 12, 2022
Jabra Eliteシリーズはビジネスもプライベートでも大活躍するワイヤレスイヤホン!
Jabra Eliteシリーズは、ヘッドセット性能が高く、マルチポイントでデバイスを自由に切り替えられ、その上音質も良いイヤホンです。
web会議、出張中のハンズフリー通話など仕事で使う上での利便性がバツグンに良く、その上音楽や動画も高音質で楽しめる。
オンオフで常に手放せなくなるビジネスマン向けの完全ワイヤレスイヤホンと言えます。
テレワークも出張もある音楽好きのビジネスマンならJabra Eliteシリーズ一択!と断言できるほどオススメできます。
Jabra Elite 7 ProとElite 85tの比較レビュー
Jabra Eliteシリーズの魅力をお伝えしたところで、ここからはJabra Eliteシリーズのフラッグシップ「Elite 7 Pro」とミドルクラス「Elite 85t」を比較しながらレビューしていきます。
主仕様の比較
比較レビューを行うにあたって、主仕様からJabra Elite 85tと75tで異なる部分を抜粋します。
項目 | Elite 7Pro | Elite 85t |
---|---|---|
流通価格(2022年10月現在) | 約22,000円 | 約24,000円 |
充電ケース寸法(重量) | 40.3mm x 25.3mm x 69.6mm (44g) | 64.8 x 41.1 x 28.5 mm(45.1g) |
イヤホン寸法(重量) | 21.9 x 19.4 x 16.2 mm(5.4g) | 23.1 x 19.0 x 16.2 mm(7g) |
スピーカーサイズ | 6㎜ | 12㎜ |
マイクのタイプ |
マルチセンサーボイス™
|
6-microphone technology |
通話中のノイズ低減 | VPU(骨伝導センサー)Jabra アルゴリズム | 6マイク通話テクノロジー |
ノイズキャンセリング | ANC(フィードフォワード方式) |
Jabra Advanced ANC™️(フィードフォワード+フィードバック) |
バッテリー(ANCオン時) | (イヤホン単体)最長8時間 (充電ケース込み)最長合計30時間 (急速充電)5分の充電で1時間再生 |
(イヤホン単体)最長5.5時間 (充電ケース込み)最長合計25時間 (急速充電)15分の充電で1時間再生 |
Bluetooth | 5.2 | 5.1 |
仕様を比較した結果、
- イヤホンの大きさやフィット感
- 音質
- 連続使用時間
- 接続安定性
- ヘッドセット性能
- ノイズキャンセリング性能
に差がありそうなので、重点的にレビューしていきましょう!
外観、フィット感
項目 | Elite 75t | Elite 85t |
---|---|---|
充電ケース寸法(重量) | 40.3mm x 25.3mm x 69.6mm(44g) | 64.8 x 41.1 x 28.5 mm(45.1g) |
イヤホン寸法(重量) | 19.1mm x 16mm x 17.6mm (5.5g) | 23.1 x 19.0 x 16.2 mm(7g) |
まずは、充電ケースから見てみましょう。
Jabra 7 Proと85tのケースの容積、重量はほぼ一緒ですが、スタイルが大きく異なり、AirPodを思わせる形状(85t)から、平べったい形(7 Pro)に変化しています。
個人的には、85tの形状のほうが見た目やイヤホンの取り出しやすさは好みです。
ただし、7 Proの平べったい形状であれば絶対に倒れることがないので、ケースをどこかに置くのにはこちらのほうが適しています。
続いて、イヤホン本体の大きさを写真で比較します。
イヤホン本体の大きさは、7 Proのほうが90%くらいコンパクトです。
85tはボディ部が若干分厚く、ぼってりした感じ。
実際にイヤホンを耳につけて、フィット感を確認してみます。
フィット感は、7 Proの圧勝です。
以前のElite 85tと、85tの全モデル75tを比較したレビューの際は、
- Elite 75tは、耳のくぼみにすっぽり収まる完璧なフィッティング
- Elite 85tは、75tには若干劣るが比べなければ気にならない良好なフィッティング
と僕は評価しました。
85tと7 Proを比較すると、「7 Proが圧勝」と感じてしまうくらい、7 Proのフィッティング性はすばらしいです。
これまでは気づきませんでしたが、75tと85tは7 proと比べるとズレが気になる感じの違和感があります。
写真でうまく伝わるか自信がないですが、7 Proの本体の耳に接する側の形状は、85tと比べて複雑です。
より細かく凹凸がある感じ。
この細かな形状の違いが、7 Proのすばらしいフィット感を生み出しているのではないかと思います。
僕は仕事柄、新幹線に乗ることが多いのですが、新幹線での移動中、音楽を流してなくても特に7 Pro外す気にはなりません。
むしろつけっぱなしのほうが、周囲の雑音がカットされ、快適に移動できます。
- 充電ケース:大きさはほぼ同じ、85tはイヤホンが取り出しやすい、7 Proは倒れる心配がない形状でワイヤレス充填に便利
- イヤホン本体:7 Proのほうがコンパクトでフィット感が良い
音質
音質に関してレビューします。
いくらヘッドセット性能が高くても、イヤホンを買うからには音楽が楽しめるかどうかも重要です。
イヤホンの音質評価は個人の好みが非常に出やすいので、まずは僕の音楽趣向とイヤホン歴を参考までにまとめます。
音楽趣向:
- HR/HM
(Deep Purple、Metallicaが特に好き)
イヤホン歴:
- Ultimate Ears/Super.fi 3 Studio
- Ultimate Ears/Metro.fi 200
- Ultimate Ears/Noise-Isolating Earphones UE700r
- SHURE/SE215
- ONKYO/E700M
- Jabra Elite 75t
- Jabra Elite 85t
ハイエンドイヤホンには手を出したことがありませんが、ミドルクラスの評判の良いイヤホンはかなりの数を使ってきました。
また学生自体は楽器をやっていたので、音の良し悪しについては素人ではないと思っています。
Ultimate Ears/Super.fi 3 StudioとONKYO/E700Mが特にお気に入りのイヤホンでした。
そんな僕が、7 proの音を聞いた第一印象は
- 85tよりも音がクリア
- 低音が締まっている
- ドラムの1打1打がくっきり聞こえる
- ボーカルの声が近くて、伸びがある
という感じ。
第一印象だけで比較すると85tよりも7 proのほうが確実に音が良いと感じました。
ただじっくり聴き比べてみるとElite 7 proと85tの音質に単純な優劣はつけられないことに気づきます。
7 proは音の解像度に優れていて、7 proの音を聞いた後だと85tの音は少しこもったように聞こえます。
但し、7 proと比較しなければ85tの音も十分な解像度があります。
85tは音の解像度では7 proに劣りますが、音場の広さでは7 proに勝ります。
これは7 proの6mmに対して、85tは12mmと大型のドライバーユニットを搭載しているからだと思われます。
音が力強く、音場も広いので85tの音には85tの魅力があります。
音の傾向ですが、7 proはフラットよりの高音域視で、85tは中低音域重視といったところ。
7 proの音は、ドラム、ボーカル、ベースがそれぞれバランス良く、綺麗に前面に出てきている感じです。
ただしギターの音は若干遠く聞こえます。
85tの音は「特徴がないのが特徴」と巷で言われているくらい際立って前に出てくる音は特にないのですが、強いていうと若干中音域が強調されていてギターリフメインの曲は楽しめます。
単純な優劣はつけづらいですが、多くの人が良い音と感じるのは7 Proの音の傾向の方だと思います。
あとはもう個々人の趣向の問題ですが、僕自身は7 proの方が高音質だと感じました。
ノイズキャンセリング
7 proのノイズキャンセリング性能についてレビューします。
7 proのアクティブノイズキャンセリングの効き方は85tと比較して控えめです。
これはマイク搭載数が6から4に減り、アクティブノイズキャンセリング方式がフィードフォワード式に変更になった影響と思われます。
フィードバック方式/ イヤホンの耳元のマイクで集音したノイズと音楽を打ち消す音をスピーカーで流し、ノイズが打ち消された状態で音楽を流す方式。 耳に近い位置のノイズを打ち消すため、フィードフォワード式よりも高性能と言われている。 高級ノイズキャンセリングイヤホンでは、フィードフォワード、フィードバック方式の両方が使われる。
7proには通話性能を上げるためイヤホンの耳元に骨伝導センサーを追加したため、フィードバック用のマイクを追加できなかったのだと思われます。
理屈はわかりますが、前モデルよりもANC性能が劣る点は少しがっかりしたのが正直なところ。
ただし、イヤーパッドの密閉度によるノイズ低減効果を含めた総合的なノイズキャンセリング性能は85tとほぼ同等と感じます。
アクティブノイズキャンセリングをオンにした瞬間、バチっと外音が遮音される85tに対し、7 proは元々イヤーパッドの密閉性で十分静かだったところ、アクティブノイズキャンセリングオンで細かいノイズが消えるという感じ。
85tのほうが「ああ、ノイキャンイヤホンすげー!」という気分になれますが、効果のほどは7proと同じ。
7 proのアクティブノイズキャンセリング機能ですが、最初は
と感じましたが、総合的なノイズキャンセリング効果は同等。
最新機種なので性能向上を期待したいところでしたが、僕はこれで満足することにしました。
外音取り込み機能
外音取り込み機能の評価です。
7 proの外音取り込み機能は、音量が大きくとても実用的です。
自分の耳で聞くよりも若干大きめに聞こえます。
自分の耳と聞こえ方が異なるので多少違和感がありますが、外音取り込み機能はイヤホンをつけたまま短期間会話するためのものと考えればあまり気になりません。
ちなみに前モデルの85tの外音取り込み機能は、殆ど自分の耳で聞くのと変わらないくらい自然な聞こえ方でした。
対面での会話には完璧でしたが、コロナ対策のビニールカーテン越しの会話では音量が小さく感じることが多かったので、7 proの音が大きい外音取り込み機能のほうが実用的で便利だと感じています。
通話音質、マイク性能
続いて通話音質の比較を行います。
7 proは通話音質の向上をとにかく強くアピールしているので、旧モデルとの差をはっきり感じたいところです。
比較のためのテストですが、以下の方法で行いました。
- まずは2台のスマホのうち片方は7 pro、もう片方に85tを接続
- 7 proを左耳、85tを右耳につける
- 片方のイヤホンをテストする時はもう片方のマイクをミュートにする
- テストしたいイヤフォンが接続されたスマホへもう片方のスマホから発信
- ノイズ源にはドライヤーを使用
まずはドライヤーを使わず、騒音がない状態での通話音質を比較しました。
結果、7 proの方が声が大きく聞こえ、かつマイクの近くで話しているような感じの声が聞こえました。
7 proの通話音質の向上は骨伝導センサーありきで、騒音がない状態では85tと差がでないと思っていたので、この結果は嬉しい誤算です。
この結果からすると、どうやら7 proには85tよりも高性能なマイクが使われているようです。
続いてドライヤーで騒音を発生させた状態で通話音質を比較しました。
- ドライヤーとイヤホンの距離は約50cm
- ただしドライヤーの風はイヤホンに当てない
結果ですが、85tは騒音も声もそのまま聞こえる感じ。
一方、7 Proは騒音を裏でなんとかキャンセルしようと頑張っているようで、騒音の聞こえ方が常に変化していました。
そして声はとくにキャンセルされずそのままです。
7 proのほうが(カットされているとは言えませんが)騒音に対処している分、騒音がそのまま聞こえる85tよりも声が聞き取りやすかったです。
そして最後は、ドライヤーの風をイヤホンに当てた状態での比較を行います。
- ドライヤーとイヤホンの距離は、前のテストと変わらず50cm
- 風量はPanasonicナノケアの「Set(3段階のうち、1番弱い風量)」にしています。
結果ですが… 、
85tでは、ドライヤーの風でかき消されてしまうのか、声が非常に小さくなり、まともに会話出来なくなりました。
一方、7 proの場合、風のゴーゴー音はそのまま聞こえるのですが、声も大きく聞こえました。
マイクで拾った音と骨伝導センサーで拾った音を同時にスピーカーへ流しているのだと思われます。
これなら風がある時の屋外での通話もなんとか出来そうです。
結論をまとめると以下のような感じです。
- マイク性能の向上により、騒音がない状態の通話音質も向上している。
- 騒音がある環境では、騒音をキャンセルして通話音質の維持に努めてくれる。但しキャンセルの程度は音がすこし小さくなる程度。
- マイクに風があたり、声を拾うのが難しい状況でも骨伝導センサー音を拾い、相手側に声を届けてくれる
連続使用時間、バッテリー持ち
項目 | Elite 75t | Elite 85t |
---|---|---|
バッテリー(ANCオン時) | (イヤホン単体)最長8時間 (充電ケース込み)最長合計30時間 (急速充電)5分の充電で1時間再生 |
(イヤホン単体)最長5.5時間 (充電ケース込み)最長合計25時間 (急速充電)15分の充電で1時間再生 |
こちらはカタログスペックから明らかですが、7 Proの圧勝です。
ですが、最新モデルの7 Proのほうが電池の容量は大きくなっていて当然です。
評価のポイントは、
- 5時間→8時間の連続使用時間UPが実際の使い勝手の良さにつながっているか??
にあります。
実際のところ、85tの連続使用時間:5.5時間でも、電池容量不足を感じることはほとんどありません。
通勤中に音楽を聴く用途で使用するだけなら、連続使用時間5.5時間でも十分です。
では、7 Proの8時間の連続使用時間や5分の充電で一時間再生できる急速充電機能は、どういう状況で活きるのでしょうか??
それは、ズバリ長時間のビジネス移動です。
具体的には新幹線に乗って長距離移動する際や、海外出張の際ですね。
実際、僕は仕事で東京から新幹線で東北や新大阪よりも西側に行くことがあります。
85tではバッテリー切れで目的地に着く前にイヤホンを1度充電ケースに戻さなくていけない時もありました。
しかし、7 Proを購入してからは、国内での移動でイヤホンのバッテリー切れを経験したことはありません。
それもそのはず、7 Proの「8時間の連続使用時間」は、東京からであれば、北は北海道、南は鹿児島までの新幹線移動時間をカバーしています。
日本国内のビジネス移動であれば、ほぼ全域をカバーしてるといっても良いでしょう。
85tの5.5時間でも日常生活では殆ど問題ありませんが、長距離出張が多い方には7 Proをおすすめします。
【総評】Jabra Elite 7 Proは外出が多いビジネスマンにおすすめ!
率直にいうと、Jabra Elite 7 Proの売れ行きは、「総合力ではAirPod Proよりも上」とも言われたElite 85tのから失速してしまった感はいなめません。
失速の原因は、
- アクティブノイズキャンセリングの効き方が控えめ
- 発売当時、マルチポイントに対応していなかった
の2点と思われます。
①ですが、確かにElite 85tと比較すると7 Proのアクティブノイズキャンセリング機能は効果が弱いです。
ただし7 Proは耳への密着感がすばらしく、イヤホン自体の耳栓効果とアクティブノイズキャンセリングを合わせた総合的な騒音軽減効果は85tと同等でした。
同等なのですが、2022年現在はアクティブノイズキャンセリングの性能と完全ワイヤレスイヤホンの評価が切っても切り離せません。
結果、総合的な騒音軽減効果にも関わらず、7 Proのアクティブノイズキャンセリングの効き目の弱さだけが目立ってしまっているようです。
また発売当時はマルチポイントに対応していなかった点は、Jabra Eliteシリーズ独自の特長を薄めることになり、これも7 Proの評価を下げた原因と思われます。
こういった状況がありますが、2022年1月27日のソフトウェアアップデートで7 Proもついにマルチポイントに対応。
以下では、マルチポイント対応込みで7 Proと85tの比較レビュー総評をまとめます。
Jabra Elite 7 Proは、前モデルから出張時・移動時の利便性の面を中心に進化したイヤホンです。
- ノイズや強風により強くなったマイク
- タフなバッテリー寿命
- 長時間着けていても気にならない抜群のフィット感
これらの特徴は、マルチポイントと合わせて出張移動中のビジネスマンに機動性を与えてくれます。
- 私用の携帯で音楽を聴きながら、駅構内や屋外で仕事用の着信をとる
- 騒がしい屋外の通話でも、相手の声がはっきり聞こえるし、こちらの声も伝えられる
というJabra Eliteシリーズのビジネス向けの長所をより強く伸ばしたイヤホンがJabra Elite 7 Proです。
最近は、新幹線に「オフィス車両」が出来て席で電話をかけられるようになり、益々Elite 7 Proが活躍出来るシーンが増えました!
Elite 7 Proは、イヤホンとしての音質も向上しており、移動が多いビジネスマンの日常を仕事でも余暇でもおおいに助けてくれることでしょう。
一方、2021年価格.comプロダクトアワード銀賞に選ばれた名イヤホンJabra Elite 85tは実売価格2万円を切りました。
ノイズキャンセリング、音質、マイク性能と完全ワイヤレスイヤホンに求められる性能のバランスが抜群に良いElite 85t。
屋外での通話をあまりしない方へは、コストパフォーマンスが高いElite 85tをオススメしたいです。
- 通勤中は雑音がない中、音楽を楽しめて
- テレワークの際は、高品質なマイクで円滑に会議を進められる
こういったワイヤレスイヤホンをお探しの方ならElite85tがピッタリと言えるでしょう。
それでは最後に記事冒頭の結論に戻ります。
Jabra Elite 7 Pro、Elite 85tはそれぞれ以下のような方にオススメです。
- 出張もWEB会議も多い音楽好きのビジネスマン
- 出張時の移動時間が長いことが多い方
- 出張の移動中に着信を受けることがある方
- コストがかかっても高音質にこだわりたい方
- WEB会議が多い音楽好きのビジネスマン
- 出張や外出の頻度はそこまで多くない方
- 外で通話することはあまりない方
- ハイコストパフォーマンスの製品を選びたい
ちなみに2022年9月にJabraからミドルクラスモデル「Elite 5」が発売されています。
音質は、フラッグシップの7 Proにはさすがに及ばないものの、音質、ANC、マイクの性能のバランスが良く、且つ1万6000円とお値打ち価格です。
1万円以上のイヤホンをこれまで使ったことがない方は、こちらのイヤホンでも良いかもしれません。
詳細はレビューにまとめています!
Jabra Elite 7 Pro|当初評価はイマイチもマルチポイント実装後は音質でジワジワ評価を伸ばした遅咲きイヤホン
本記事では、Jabraの完全ワイヤレスイヤホン Jabra Elite 7 Proと85tを比較レビューをまとめました。
如何でしたでしょうか?
実は、僕はElite 7 Proを発売日当日に入手するために予約までして手に入れていました。
すでに半年近くElite 7 Proを使っているわけですが、これまでレビュー記事を書かなかったのは、「Jabra Eliteシリーズはマルチポイントあってこそ」だと思っていたからです。
僕はElite 7 Proが発売当初マルチポイントに対応していないことに気づかずに買ってしまったクチです。
ワクワクしながら7 Proを手に入れて、マルチポイントに対応していないことに気づいたときは
と非常にがっかりしました。
ですが、気持ちを落ち着けて前モデルの85tと比べてみると、Elite 7 Proが確実に前モデルから進化していることに気づきます。
そして、発売日から数日後、Jabraの公式Twitterで、「7 Proをソフトウェアアップデートでマルチポイントに対応させる」旨のアナウンスがありました。
そうであれば、Elite 7 Proがマルチポイントに対応し、心の底から読者の皆様にオススメできるようになるまでレビュー記事を待とうと決めまして、そして2022年1月27日のソフトウェアアップデート後、1週間使用した上で本記事をまとめさせて頂きました。
現状、各レビューサイトのElite 7 Proの評点は低めですが、これは僕のように予約して買ってガッカリした方が多かったのだと思います。
マルチポイントに対応したElite 7 Proは、本記事でご紹介した通り、出張の多いビジネスマンで仕事もプライベートの音楽鑑賞も快適にしたいと考えている方にお勧めできるイヤホンです。
イチJabraファンとして、ぜひ一人でも多くの方にこのイヤホンのすばらしさが伝わればと思います。
また別の記事でお会いしましょう!