本記事では、2023年10月発売のJabra フラッグシップ完全ワイヤレスイヤホン「Elite 10」を、Jabraの過去のフラッグシップ「Elite 7 Pro」「Elite 85t」と比較しながら徹底レビューします。
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こんにちは、音楽鑑賞とWEB会議で毎日ワイヤレスイヤホンをフル活用している30代営業マンのワット(@what84098237)です。
筆者は、音楽鑑賞と仕事のWEB会議でワイヤレスイヤホンを使うため、私用仕事用スマホ、PCと複数のデバイスに同時接続できるマルチポイント機能があるイヤホンを愛用しています。
マルチポイント対応イヤホンの中でも、マイク性能に定評のあるJabraのイヤホンを過去3台愛用してきました。
Jabra Elite 10は、Jabraの2年ぶりのフラッグシップイヤホン。
Jabraファンの筆者は、迷わず購入しました。
筆者の本業の海外出張前に購入して、そのまま飛行機の中でノイキャンのテストをしています!
まずはじめに結論をお伝えすると、Jabra Elite 10は以下のようなイヤホンです。
- 音質
→非常に良い。セミオープン構造によるボーカル・高音の伸び。大型ドライバー(10㎜)により低音にも余裕がある。ハイレゾイヤホンには解像度で若干譲るがさすがはフラッグシップと言える。 - ノイキャン性能
→非常に強力で優秀だが、世代最強というほどではない。Technics EAH-AZ80、Sony WF-1000XM4よりは強力。Jabra Elite 7 Proや85tからの買い替えであれば、はっきり違いを感じられる。 - マイク性能
→騒音環境下でも声を拾う能力が高い。通話時のノイスキャンセリング性能も良好。騒がしい駅や屋外でも問題なく通話可能。セミオープン構造によりイヤホンをつけたままでも自然に話すことができる点も良い。ビジネス適正が非常に高い。
良い点 | 悪い点 |
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以下、詳細をレビューします。
ぜひ最後までお読みください。
Jabra Elite 10 レビュー
外観•フィッティング
Jabra Elite 10、まずは外観フィット感からレビューしていきましょう!
Jabra Elite 10の外観ですが、こんな感じです。
ケースやイヤホンの質感ですが、良くも悪くも「いつものJabra」と言った感じ。
Jabra Elite 10は、3万円越えのフラッグシップイヤホンですが、同社の普及価格帯のイヤホンとくらべ特別な装飾はなく、見かけだけではフラッグシップとはわかりません。
ただ全体的にマットな質感でプラスチック感は薄く、決して安っぽくは見えないですね。
イヤホンをつけてても目立たず、ファッションに自然に馴染む感じで良いデザインだと思います。
メッキパーツ多用で無駄にキラキラしてるよりはシンプルで良いです。
ケースのデザインは、過去のJabra Elite シリーズは自立式でしたが、Elite 10は寝かせて置くタイプになりました。
自立式のケースの場合、接地面積が小さくワイヤレス充電器の真ん中にしっかり置かないと充電が始まらないイヤホンがあります。
今回のElite10の寝かせて置くケースは、充電器に接地面積が大きくなり、ワイヤレス充電器への置き方が雑でも充電できるので、良いデザインと評価できます。
続いてケースを開けてみましょう。
イヤホンの取り出しやすさは普通と評価します。
イヤホンの形状上、人差し指と親指で摘んで取り出すのは難しいですが、人差し指で片側を浮かせたあとにつまめば容易かつ確実にイヤホンを取り出せます。
満員電車の中でのイヤホン取り出しも問題ないレベルです。
Elite 10のイヤホンの形状はElite 7 Proと同系統の楕円形タイプです。
ただしイヤーピースは7 Proと同じ丸型ではなく、Elite 85tの系統の楕円型です。
また細かくみてみるとイヤーピースの形状はElite 85tとも若干ことなり、ピース先端に突出部がついた形状をしています。
それでは実際にイヤホンを装着してみましょう。
Elite 10のフィット感は良好です。
筆者的にフィット感最強のイヤホンはJabra Elite 7 Proなのですが、Elite 10はElite 7 Proのフィット感には若干負けます。
ですが、筆者がこれまで購入したことがあるイヤホンの中で、Elite 10は最上位クラスのフィット感です。
着け心地はややゆるめですが、脱落の不安を感じさせない絶妙フィット感にになっています。
ゆるめの着け心地ゆえ長時間の着用でも耳が痛くなりにくく、新幹線で遠方まで出張にいくことが多い筆者はかなり重宝しています。
Jabra Elite 10は着け心地が良いので、音楽を聴いていなくても耳栓がわりにずっと着けていられます。
音質
音質の評価は個人の主観による部分があるので、まずは筆者の音楽的趣向と再生環境、イヤホン保有歴を公開します。
音楽趣向:
・HR/HM
(Deep Purple、Metallicaが特に好き)
再生環境:
・音源/Amazon Music Unlimited
・再生端末/
LDAC Xperia 10 Ⅳ
AAC iPhone SE3
- Jabra Elite 85t
- Jabra Elite 7 Pro
- Sony WF-1000XM4
- Technics EAH AZ60
- Jabra Elite 10
- Technics EAH AZ80
- Ultimate Ears/Super.fi 3 Studio
- Ultimate Ears/Metro.fi 200
- Ultimate Ears/UE700r
- SHURE/SE215
- ONKYO/E700M
- Sennheiser HD25 (ヘッドホン)
ハイエンドオーディオには手を出したことはないですが、ミドルクラスで評価の高いイヤホンは数多く使ってきました。
現在のメインイヤホンはTechnics EAH AZ80とJabra Elite 10の2つで、外出シーンによって使い分けています。
また筆者は学生時代に楽器(ドラム)をしていたので音に関して素人ではないと思っています。
少し前置きが長くなりましたが、早速レビューしていきます。
結論からお伝えするとJabra Elite 10の音質は、以下の通りです
音質は非常に良い
(iPhone再生時の)SONY WF-1000XM5やTechnics AZ80に引けを取らない。
ハイレゾコーデック+ロスレス音源環境では他社のフラッグシップイヤホンに解像度で劣る。
ただし圧縮音源であればあまり差はない。
ファームウェアバージョンアップでLC3への対応が予定されており、音質が向上する可能性がある。
Elite10の音を一言で表現するなら、85tと7 Proの音質を足して2で「割らない」音質です。
本当に旧フラッグシップ85tと7 Proの良いところをかけあわせた感じになっています!
高音から低音までの音のバランスが良く、ボーカルの伸びが素晴らしいです。
7 Proのようにクリアな音ですが、7 Proほど音場が狭くなく迫力あるサウンド。
また85tのような低音の迫力、空間表現力がありますが、85tのように高音域やボーカルがこもった感じがしません。
3年ぶりのJabraフラッグシップ、気合いの入り方は十分です。
Jabra Elite 10の音の傾向ですが、いわゆるカマボコ型だと感じます。
Elite 10の音を聴いて1番最初に思ったことは「ボーカルと主旋律が前面に出てる」でした。
そしてセミオープン型ゆえかボーカルの声やギターの音がしっかり伸び切って聴こえるので消化不良感がなく、気持ちよく音楽を楽しめます。
低音は強調されてはいないものの、ドライバーが10mmと比較的大きいためか量も質もしっかり確保されている印象です。
コントラバスやチューバなどの音の再生にも余裕を感じますね。
正直言って筆者は、発売前にElite 10のスペックを見たとき、Elite 10はLDACやaptX adaptiveに対応していなかったので音質にそこまで期待していませんでした。
ですが実際にはElite 10の音質はハイレゾワイヤレスイヤホンと比べてもかなり良い勝負が出来るほど良く、かなりびっくりしました。
Elite 10の音の解像度、ドラム歴がある筆者の視点で例をあげるとドラムステックの先端のチップの感触などの細かな再現力は、他社のLDAC+ハイレゾ音源に対応したフラッグシップイヤホンに若干劣ります。
ですが、Elite 10の音のバランス、柔らかくも伸びのある高音、距離の近いボーカルは相当レベルが高く、iPhoneでの再生時や圧縮音源の再生であれば、他社のハイレゾフラッグシップモデルに全く引けをとらないと評価します。
ノイズキャンセリング
Elite 10のノイズキャンセリング性能は、非常に強力です。
Jabra公式では「従来の2倍の性能」とPRされていますが、旧モデルElite 85t・7 Proとの比較であれば2倍以上の騒音打ち消し効果があると感じます。
全く誇大PRではないです!
Elite 10はゴォーという電車のほどの風切り音やエアコンの風の音など低〜中音域のカットが得意ですね。
逆に電車のインバーター音や人の声など高めの音は苦手な印象です。
この辺り、一定の音域に偏らず、満遍なく周囲の騒音をキャンセルしていたElite 85t、7 Proとはノイキャンの特性が異なりますね。
Elite 10は、85t、7 Proと比較すると騒音キャンセル総量がかなり大きいのであまり気になりませんが、これまでのJabraとはノイキャンの傾向が異なっているのは間違いないと思います。
Elite 10は僕の手持ちの他社イヤホンでいうとTechnics AZ80、Sony WF-1000XM4以上のノイキャン性能があります。
Technics AZ80は2023年総合力NO.1の呼び声もあるイヤホンですが、ノイズキャンセリング性能はElite10が明確に優っています。
2021年の発売ながら未だワイヤレスのノイキャンランキングで上位に位置することが多いSony WF-1000XM4とは打ち消し音域の傾向が異なるので単純比較は少し難しいです。
Elite10の方が低音域のノイキャンが強く、高音域では1000XM4がElite10に優っています。
ただ総合的なキャンセル音量でElite10が勝るのと、ノイキャン特有の耳内の圧迫感が全くない点でElite10のほうが高性能と判断します。
2023年ノイキャン最強イヤホンの一角「Sony WF-1000XM5」とElite 10との比較では、1000XM5に軍配が上がります。
高音域帯や人の声のキャンセル力でElite 10は1000XM5に負けています。
ただ1000XM5の方が異次元にノイキャンが強い、とまでは思いませんでした。
先日海外出張に行った際、10時間以上の飛行機移動がありましたが、その時もElite 10のノイキャン力には助けられましたし、Elite 10のノイキャン力は十分高性能だと思います。
飛行機ではノイキャンがないとまともに音楽も聴けないのです…
Elite 10のノイズキャンセリングの欠点を挙げますと、アプリでノイキャンの調整が出来ない点が挙げられます。
ただ個人的には、Elite 10のノイキャンは十分強力かつ自然で耳の中で圧力を感じることもないため、ノイキャン調整機能はなくても困らないと感じています。
実際のところ、飛行機内ではアプリで細かく調整したAZ80よりも、なんの調整もないElite10のノイキャンのほうが強力でしたね。
Jabra Elite 10のノイズキャンセリングは、2024年上半期現在において上位クラスの性能で間違いありません。
外音取り込み機能
続いてElite 10の外音取り込み機能についてレビューします。
結論からお伝えすると、Elite 10の外音取り込み機能は高性能です。
イヤホンを着けていない時と聞こえ方が同じ!ということはありませんが、マイクで取り込んだ音にノイジーさがなく、自然な感覚です。
エアコンの風の音とインバーター音が少し強調されているように感じなくもないですが、イヤホンを外すと「ああ、まあこんなもんか」と納得できるレベルですね。
Elite 10であれば、外出先でイヤホンを着けたまま、
- コンビニで買い物
- 窓口で切符を購入
- レンタカー屋で車を受け取る、返却する
ことは、全く問題なく出来ます。
Elite10の外音取り込み機能で特筆すべきは、自分が話す時の声の自然さです。
一般的な密閉型イヤホンを着けたまましゃべると頭の中で自分の声が強く響いて、声量のコントロールが難しくなります。
一方Elite 10はセミオープン構造ゆえか、イヤホンをつけたままでも自分の声が響きが抑えられており、違和感が少ないです。
Elite 10なら、例えば仕事中イヤホンをつけた状態で同僚から話しかけられたとしても、イヤホンを外さずある程度仕事の話が出来るレベルです。
マイク性能
続いて、マイク性能です。
Jabra Elite 10のマイクは非常に高性能です。
2024年上半期時点では、最強クラス、いや最強だと思います。
以下、当サイトのマイク性能チェックのテンプレに沿ってレビューしていきます。
まずは静音状態でのマイクの性能を評価していきます。
静音状態のElite 10のマイクの性能ですが、ここはいつも通りのJabra、特に問題なく高性能です。
音質はElite 85t、7 Proと大差ないですが、よりマイクと口の距離が縮まったように聞こえます。
Elite 10なら、取引先とのWEB会議で相手を不快にさせることはないでしょう。
続いて騒音環境でのマイクのテストを行います。
テストの条件は以下の通りです。
- 脱水中の洗濯機の近くで、イヤホンで自分の音声を録音する。
- 洗濯機:Panasonic ななめドラム VX8900
- その他:ドアを閉めた脱衣所内で実施
結果ですが、Jabra Elite 10は騒音環境を全く苦にすることなく通話可能です。
Elite10の騒音環境でのマイク性能の強さは、通話時のノイズキャンセリング性能が高いというより人の声をマイクが拾う集音力が高いと表現したほうが正確かもしれません。
騒音環境での通話時、騒音のノイズはそれなりに入ってきますが、人の声がクリアに大きく聞こえてくるため通話には全く問題ない感じです。
いずれにしても旧モデルelite85t、7 Proからは大きな進化を遂げています。
85tは騒音も人の声も特に区別せずに集音するため声が聞き取りづらく、7 Proは通話時のノイズキャンセリングで騒音をキャンセルしようと頑張りますがノイキャン機能に不安定さがある感じでした。
Elite 10では、旧モデルから人の声の集音力を向上させ、その上で通話時のノイズキャンセリングを騒音を全部消すことは目指さず、人の声と騒音を区別出来る程度に働かせることで安定した通話を実現しているように感じますね。
Jabra Elite 10なら
- 騒がしい駅構内での通話
- 高速道路運転中のハンズフリー通話
も全く問題なく対応出来ます。
実際に筆者は仕事での外出中、上のシチュエーションでElite10を活用しています。
最後に強風時環境でのマイクのテストを行います。
試験方法は以下の通りです。
- イヤホンをつけたまま、ドライヤーの風を顔に当てる
- iPhoneの録音アプリで音声の違いを確認する
- 使用ドライヤー:Panasonic ナノケア EH-CNA99 (ターボモード)
- ドライヤーと顔の距離:30㎝
大抵のワイヤレスイヤホンのマイクは風に弱く、まともに通話できませんが・・・。
結果ですが、Elite10のマイク性能は強風状態をものともしないですね。
背後に風由来の騒音があるものの、声は大きくしっかり聞こえます。
この声量なら、強風時で安心して電話をかけられるでしょう。
ちなみに過去モデルはどうかというと、
- Elite 85は強風環境下では全く声を拾うことができません。
- Elite 7 Proは骨伝導センサーにより強風状態でも声を大きく拾ってくれますが、動作に不安定さがあります。
過去モデルと比較することで、改めてElite10の性能向上を実感できます。
また他社イヤホンと比較ではTechnics AZ80が通話時のノイズキャンセリングの強力さに定評がありますが、AZ80とElite10はノイズキャンセリング処理の方向性が異なります。
AZ80は、通話音声の背後のノイズは殆ど聞こえないですが、拾う声の大きさが小さくなりがち。
Elite 10は、外部騒音のキャンセルは軽減程度に留まりそれなりに取り込んでしまいますが、その代わり声を大きく拾ってくれます。
どちらが優れているかですが、筆者はElite10のほうが実用性か高く優れていると評価します。
ちなみに先日、新幹線で通話テストを行いましたが、Elite10は騒音が大きいのぞみでも受話相手が音量を上げてくれさえすれば通話が出来るレベルで声を拾うことが出来ていました。
ちなみにライバルAZ80 はこだまならなんとか通話出来るがのぞみでは通話は不可能なレベル
Elite10のマイク性能、集音力は、ライバルを頭ひとつ飛び抜けているといえるでしょう。
さらにElite 10はセミオープン型ゆえ、AZ80のような密閉型イヤホンに比べてイヤホンを着用したまましゃべった時に音が頭の中で響く感じが少ないです。
マイク自体の性能に加え、自分が話す際の違和感も少ないという点でElite10のマイク性能は他社イヤホンと比較し、頭一つとびぬけているといえるでしょう。
改めて結論ですが、Elite10のマイク性能は2023年度下半期最強と言って過言ではないレベルで強力です。
イヤホン選びでマイク性能を重視する方なら、Elite10は絶対に候補の一つに挙げるべきと思います。
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使い勝手・アプリの機能
Elite 10のイヤホンとしての使い勝手とアプリの機能についてレビューします。
結論からいうとElite 10の使い勝手・アプリの機能は必要十分といったところ。
特に不便はありませんが、他社と比較し特別優れた点もありません。
- ワイヤレス充電
- イヤホン検出検知
- イヤホンケースの充電量表示
など筆者が個人的にワイヤレスイヤホンに重視している機能はそろっています。
アプリに関しては、Sonyやテクニクスなどが独自の機能を打ち出しているところ、Jabra Elite 10は、
- イヤーピースの密閉性検出機能
- ノイズキャンセリングの強度調整
など旧モデルElite85にはあった機能が一部削除され機能面で後退しています。。
これら2つはノイズキャンセリング性能に直結する機能ですが、機能の削除はJabraのElite 10のノイキャン性能への自信ととらえることが出来るかもしれません。
実際のところ調整は出来ずとも、Technics EAH AZ80を超えるほどJabra Elite 10のノイキャン性能は強力なので、あまり不満はないです。
いずれにしてもJabra Elite 10のアプリの機能は良く言えばシンプル、悪く言えばやや貧弱です。
- イコライザー
- 側音(通話時に自分の声をマイクで取り込む機能)調整
- ボタンの機能の割り振り
などワイヤレスイヤホンに絶対必要な機能は揃っていますが、+αの加点要素はゼロですね。
使い勝手の面で特筆すべきは、操作ボタンが物理ボタンである点です。
物理ボタンはJabraのイヤホンの伝統ですね。
他社イヤホンではタッチセンサー型のボタンが主流になっていますが、Jabraは物理ボタン(押しボタン)にこだわっています。
タッチセンサーも慣れれば悪くないのですが、それでも誤動作は避けられません。
タッチセンサーだと、たまに誤って着信が取れないことがあります。
物理ボタンであれば誤動作とは無縁。
Jabra Elite 10は物理ボタンによる堅実で信頼性の高い操作感ゆえ、ビジネス用途に向いていると言えます。
電池の持ち
Jabra Elite 10のバッテリーのスペックは以下の通りです。
スペック | 詳細 |
---|---|
バッテリー持続時間 (イヤホン) | ANCオン時: 最大6時間, ANCオフ時: 最大8時間 |
バッテリー持続時間 (充電ケース使用時) | ANCオン時: 最大27時間, ANCオフ時: 最大36時間 |
急速充電 | 5分の充電で最大1時間のバッテリー |
Jabra Elite 7 Proより若干バッテリースペックが落ちていますが、他社との比較ではおおむね平均的なスペックと言えます。
ケースでの5分の充電で約1時間音楽を再生できる急速充電機能は競合他社と比較して優れていますが、これは旧モデルからある機能で、Elite 10の独自機能というわけではありません。
正直いってJabra Elite 10のバッテリースペックには全く目新しさがありませんが、実用上は全く問題ないレベルです。
したがって減点加点要素ともにありません。
5分充電で1時間再生の急速充電機能の存在は、長時間移動の際に活きると思います。
海外出張の飛行機の中では結構助かります!
Jabra Elite 10 レビュー:総評
ここまでレビューをお読みいただきありがとうございました。
Jabra Elite 10の各機能の詳細レビューがおわりましたので、ここから総評をまとめます。
結論からお伝えすると、Jabra Elite 10はこれまでのJabraのイヤホン同様、音楽好きのビジネスマンにオススメ出来る素晴らしいイヤホンです。
特筆すべきはやはりマイク性能!
Jabra Elite 10のマイクは、騒音にとことん強く、外出先で躊躇なく着信を取れます。
かつセミオープン構造ゆえ、自分の声が頭に響く不自然さが少なく、WEB会議やオンライン英語がはかどります。
またJabra Elite 10の売りはマイク性能だけでなく、フラッグシップイヤホンに相応しいレベルの音質も兼ね備えています。
LDAC、apt-X adoptive には非対応ですが、AAC接続同士の比較であれば、Sony WF-1000XM5、Technics EAH-AZ80のような音質世代最強イヤホンと十分勝負できる音質です。
Jabra Elite 10は、ノイズキャンセリング機能も非常に強力です。
新幹線や飛行機での移動の際に、音楽や動画を楽しむ際も快適。
またJabra Elite 10はフィット感が緩めのため、長時間の移動でも耳が痛くなることはないでしょう。
耳栓がわりに使うのも良いと思います。
総じて、Jabra Elite 10は、音楽好きでWEB会議や出張が多いビジネスマンにとって、オンオフで使い勝手の良い素晴らしいイヤホンだと思います。
筆者自身は、出張も海外とのWEB会議の機会も多い営業マンですが、Jabra Elite 10の使い勝手の良さには助けられています。
筆者はSony WF-1000XM5もTechnics EAH-AZ80も保有していますが、使い勝手の良さからJabra Elite 10が自然とメイン機になっていきました。
マイク性能最強で、音質ノイキャンも高水準、便利で手放せないです。
一方、もしあなたがマイク性能を必要としない場合、Jabra Elite 10のワイヤレスイヤホンとしての強みは薄れます。
かつてはJabra独自の強みだったマルチポイントも、2024年現在はJabra以外の他社でも採用されています。
またJabra Elite 10はノイキャンも音質も高レベルですが、世代最強を争う域には届きません。
ですので、ワイヤレスイヤホンにマイク性能を求めない方であれば、あえてJabraを選ぶ必要はないと筆者は考えます。
一方、もしあなたがWEB会議等でワイヤレスイヤホンを活用するつもりであれば、Jabra Elite 10は必ず検討すべきです。
2024年2月現在、Jabra Elite 10の最大のライバルはTechnics EAH AZ80になるでしょう。
Elite10とAZ80の比較ですが、ノイキャンがElite 10がわずかにリード、マイクはElite10が1歩リード、音質はAZ80が1歩リードと評価します。
筆者はiPhoneユーザーで、Jabra Elite 10とAZ80の両方を所有しています。
そしてElite 10とAZ80のどちらをメインイヤホンにしているかとElite 10がメインです。
筆者はiPhoneユーザーのためAZ80のアドバンテージである音質でElite10と殆ど差がないこと、そしてElite10のマイクへの信頼が理由です。
iPhoneユーザーで、
- 外出先で電話を取ることがある。
- 新幹線や飛行機移動が多い。
にはElite 10を強くお勧めします。
LDAC対応のAndroidスマホユーザーの方でハイレゾ対応音楽サブスク加入の方であればAZ80のほうが音質面で優れています。
しかし音質の差はわずかですので、外出先で電話を取る、高速道路のハンズフリースピーカーとしてワイヤレスイヤホンを使うことをお考えであれば、Andoroid・LDAC対応のスマホ持ちであってもElite10の選択もありだと思います。
特に飛行機移動、新幹線移動が多い場合は音質の重要度が相対的にさがり、ノイキャンの重要度が上がるためElite10がおすすめです。
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以上でレビューを終わります。
最後に、音質の良いイヤホンには、音質の良い音源が不可欠です。
Amazon Musicは、圧縮音源のみのSpotifyやYouTube musicと異なり、CD音質以上のロスレス音源を基本としています。
さらにハイレゾ音質に対応した楽曲も700万曲以上あります。
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